オートリバースとドラゴンフライの話

 

オートリバースとドラゴンフライの解釈および考察を含めた独り言です。めちゃくちゃ盛大にネタバレしてるので原作を読んでいない方は読まない方がいいです。

 

 

ドラゴンフライは英語でトンボの意味だそう(知らなかった)

でもトンボがドラゴンフライと言われる由来を調べて面白いなと思ったことがありました。

 

 

日本では飛び方が「一直線に前に進んでいくように見える」ことと、基本的に肉食で害虫を食べるところなどから、縁起が良いとして「勝虫」などとも呼ばれているそう。この名称は勝負事にこだわる武士たちの間で、かなり流行したようで、トンボをモチーフにした兜などが多く作られたらしい。確かにトンボに悪いイメージはあまり無い。

 

一方、西洋では「ドラゴンフライ」と呼ばれ、「ドラゴン=竜」のイメージがベースとなっている。このあたりは、勇猛果敢な虫という意味では日本と共通しているが、西洋ではドラゴンが邪悪な存在とされているために、トンボも「悪魔的な存在であり、世の中に災いをもたらす」といわれているそう。

あと姿が針のように見えることから「魔女の針」「悪魔の針」などという別名があるそう。これはちょっと迷信っぽいけど、「言うことを聞かない子供の口を縫い付けてしまう」といった役割を持たされているらしく、西洋の子供たちにとってトンボはちょっと怖い存在なのかもしれないってネットに書いてあった (コピペごめん)

 

要は「トンボ」と一言に言ってもそこからイメージするものは真逆の可能性があるということ。いや、めっちゃ解釈ムズいやん。

 

 

ところで、このドラゴンフライの歌詞、原作者の方が作詞をされたそうです。つまりこれはオートリバースを読んだ人に向けての問題提起であり答え合わせみたいなものだと思う。オートリバースが本編ならドラゴンフライはスピンオフ的な。最近流行りのドラマ最終回の後ネット配信で見れるあれ。いや、こっちの方が大事やんってなるあれ。伝われ。

 

 

 

話を戻しますが、ドラゴンフライの歌詞を細分化して考えると多分ここの歌詞が1番ひっかかると思うんですけど、どうですか?

 

「この胸の穴はあなた」の「あなた」は誰のことなのか。

 

猪狩くん作間くんそれぞれがソロで歌う所なんですけど、多分いや絶対2人が意味する「あなた」はお互いのことじゃないと思ったんですよね、すれ違ってるな、と。

 

で、私が考えた結果は作間くん、つまり高階がいう「あなた」は小泉今日子さん。そして猪狩くん、つまり直がいう「あなた」は高階。という結論に至りました。

 

なぜかと言うとまず作間くんのパートの前の「あいたい」という単語。「会いたい」表記。高階が会いたいのって誰って考えたら小泉今日子かな、と。この胸の穴、つまり恋。小泉今日子が好きな気持ち、親衛隊に懸けた気持ち。

 

猪狩くんのパートの前の「あいたい」という単語。「ああ痛い」表記。直が痛いと思ったのは誰に対して?これが難しかったな。でも直は高階との出会いから最後まで高階に対する憧れと共に自分に対しては劣等感を抱いていたなと思って、それは彼にとっては「痛い」ということになるのでは?と考えこうなりました。

 

(文章を読む時は大事な文の前の文、つまり文脈を見ろって習ったような気がしてこうなった)

 

(一瞬猪狩くん、つまり直の「あなた」がヒメなのでは??とも考えたんですが、ここはあくまで恋愛のことは一旦置いて置くことにしました。ややこしいので。もう既にややこしいのに)

 

 

この箇所については聴く人の数だけ解釈があると思うんですが、私はオートリバースを読んでいて直の高階に対する憧れのきもちが話の軸になっている気がしていたのでこう解釈しました。小泉今日子と親衛隊に関しては彼らが愛し、熱中したものとしてすごく大きな役割を担っているけど、結局は直と高階の友情が話の軸であって欲しいと私は思ったので。

 

 

そしてもう一つ突っ込みたいところが。歌詞全体を要約すると「2匹のトンボが海の向こうへ行こうとしている。けどそれは無理なことだとトンボは知らない、そして誰も行けぬと笑う」という流れ。切なすぎる。しかも歌う彼らの後ろのモニターでがっつり溺れてるんですよね。やっぱり海の向こうには行けなかったんだ、とわかる。ここら辺は原作の流れと一緒だなぁという感じ。実際高階は死んでしまうので。小泉今日子を1位にするという夢を現実にすることはなく、高階はいなくなってしまうわけで。結局何がいいたいかというと、このドラゴンフライの歌詞の語り手は直なのかなぁと。正確に言うと全てを受けいれたあとの直の心情、かな。高階が亡くなったあとの直の気持ち。全てを振り返ってみた時の直の気持ち。もっというと直が亡くなった高階のことを思って書いた歌詞というか。私はそう解釈した。そう考えると「会いたい」の歌詞も、もう会えない高階に会いたいという直の気持ちにも聴こえてくる。

 

 

 

 

そして最後に、「オートリバース」とは。文字通りの意味は、テープ・レコーダーなどで,テープが終わりまでくると自動的に反転走行する機能のこと。高階はこれが嫌いだ、という。理由は勝手にひっくり返されるから。そしてここで思い出して欲しいのは冒頭に述べたトンボのイメージの話。トンボは一直線に飛ぶから良い意味があるって書きました。オートリバースが勝手にひっくり返されることを意味するなら、一直線に飛ぶトンボは何ものかによって意図せずに、勝手に、前に進めなくなるということ。それは高階にとっての病であり死という現実。でも原作のラストシーンで高階はそのオートリバースに抗って直になんとか言葉を伝える。オートリバースのされるがままにはさせない、という高階の最後の力を振り絞った抵抗。いや、泣くなこれは。

 

 

いや~楽しみだなぁオートリバース。私の今の思考回路ではここまでの解釈が限界。多分ラジオドラマ聴いたあとにはもっと理解が深まっているはず。そう願いたい。

 

 

 

さて、ここからは蛇足なんですが11/28のisland fesの「ドラゴンフライ→to the moon→HiHi Jets」の流れ、最高じゃなかったですか?

ドラゴンフライの初披露のあとこの2曲を繋げるセンス。

 

小さな羽を広げて海の向こうへいければと歌う彼らが、羽がなくてもいいよ僕らを飛ばすのはJetさと歌うことでドラゴンフライの切なさが一層際立つ仕上がりになってる気がするし、最後には簡単な世界じゃないからわくわくするねと歌うのずるすぎません?

 

ドラゴンフライだけだと悲しいだけだしHiHi Jetsだけだといつも通りすぎるし、間にto the moonを入れることでこの流れに広がりができるというか.....

 

HiHi Jets(曲)って今まで比較的ライブの前半のぶち上げ曲で使うことが多かった様な気がするんですけど、今回のライブではHiHi Jets(曲)に向かうためのセトリ、ここが5人のゴールでありスタートな感じがした。この曲をジャニーさんが大好きだった理由が何となくわかる気がしました。ほんとになんとなくだけど。

 

 

 

好き勝手に色々書きましたが、全て文章の後に(*但し、個人の見解に基づく)って言葉が付きます。

オートリバースを読めば読むほど、ドラゴンフライを聴けば聴くほど、わからなくなる。

 

明日からのラジオドラマに向けていったん自分の考えを整理しておきました。最後まで読んでいただきありがとうございました!感謝します!!まとまってなくてごめん!!明日からのラジオドラマ楽しみだなぁ~!!!

 

 

 

 

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